筆者は外食するとなると、そばやラーメンなど麺類が多くなりますが、先日はうどんを食べにいってきました。
江戸時代末期創業「西村製麺」の直営店で、2024年12月にオープンしたばかりの「琥珀庵」です。
書院造りの古民家、そして社長の思い
通りに面した製麺工場の一角に古民家風の建物があり、ここが「琥珀庵」です。
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琥珀庵(西村製麺)=筑西市関本中
中に入ると二間続きの広い座敷があり、欄間や飾り窓の細工が目を引きます。右側の大きな窓の向こうに枯山水の庭が優雅に広がっています。
昭和初期に書院として造られ、会合や会食などに使われたそうです。建物内には静かにジャズが流れ、いるだけで心地よくなる空間です。
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古民家の座敷にテーブルが置かれ、椅子に座って食事できます。
建物を見学していると、5代目社長の西村有美子さんが奥から姿を現しました。
社長というと中高年の男性を思い浮かべますが、有美子さんは若くて素敵な方です。写真はNGということで紹介できないのが残念です。
まずは有美子さんに店名の「琥珀庵」について伺いました。
「琥珀ははるか大昔に生きていた木々の樹脂の化石です。西村製麺も代々の思いが包み込まれて今に至っています。お客さまにとっても大切な人との思い出の場所として、そして私たちとのご縁もつむいでいただけたらと願い琥珀庵と名付けました」と、丁寧に説明してくれました。
ちたけうどんがおいし過ぎ
さて、うどんです。
うどんは生地を2日間寝かせた生うどん。温かいうどんと冷たいうどんがあり、有美子さんお薦めのちたけうどん(1000円)を頂きました。
もちもちとした冷たいうどんと温かいちたけ汁の相性が抜群です。うどんとちたけがお互いを引き立てています。ちたけそばはよく食べますが、ちたけうどんがこれほど美味しいとは予想外でした。
生うどんは冬季限定ながら、冬季以外も食べられるように現在試行錯誤をしているそうです。
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小鉢付きのちたけうどん(つけ)。おいなりさん(150円)を追加しました
この他にざるうどん(650円)、かけうどん(650円)、肉うどん(温950円・冷980円)、天ぷらうどん(温冷とも1100円)などもありました。
帰りがけに隣の直売所に立ち寄りました。西村製麺の主力商品、乾麺がずらりと並んでいます。添加物を使わず国産小麦と塩のみで作られた乾麺は県内外から好評です。
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琥珀庵の隣にある直売所。乾麺がずらり
風情ある建物、心地よいジャスの調べ。「琥珀庵」でいただいたうどんは至福の味でした。