JR結城駅北口近くに2024年5月にオープンしたイタリアンカフェレストラン「NORA NERO COTTO(ノーラネロコット)」。駅前蔵通りから一本入った閑静な場所にあり、隠れ家のような雰囲気が漂う店です。
![オーナーがデザインした看板猫がお出迎え=結城市結城](https://tripre.jp/wp-content/uploads/2025/01/IMG_2583-1024x683.jpg)
オーナーがデザインした看板猫がお出迎え=結城市結城
![白い外壁が目を引くシンプルな外観です](https://tripre.jp/wp-content/uploads/2025/01/IMG_2688-1024x704.jpg)
白い外壁が目を引くシンプルな外観です
大きなギョーザのような形のピザ
昼のピークを過ぎた平日午後1時半のランチタイムに伺うと、9台ほど止められる駐車場はほぼ満車でした。人気の高さがうかがえ、入店前から期待に胸が膨らみます。
入り口に座っている木彫りの看板猫に招かれて店の中へ。店内は吹き抜けになっていて開放感があり、白が基調の壁と、むき出しになった天井の木製の梁に温かみを感じます。
![2匹目の看板猫はオーナーの子どもさんが通う市内保育園の副園長お手製です](https://tripre.jp/wp-content/uploads/2025/01/IMG_2686-809x1024.jpg)
2匹目の看板猫はオーナーの子どもさんが通う市内保育園の副園長お手製です
テーブル席に設けられた椅子の色と形状が席ごとに違っていたり、オブジェのように白菜やキャベツが飾られたりしている店内は、随所に遊び心があります。
![赤や青のカラフルな椅子が店のインテリアのアクセントになっています](https://tripre.jp/wp-content/uploads/2025/01/IMG_2676-683x1024.jpg)
赤や青のカラフルな椅子が店のインテリアのアクセントになっています
![インテリアの棚に置かれていた、オブジェのような白菜とキャベツ](https://tripre.jp/wp-content/uploads/2025/01/IMG_2680-1024x683.jpg)
インテリアの棚に置かれていた、オブジェのような白菜とキャベツ
グループの女性客が多かったのですが、店内はゆったりした時間が流れていて一人でも落ち着いて食事が楽しめそうです。
ランチタイムは、7種のセットメニュー(ピザ4種、パスタ3種。全てサラダ、スープ、パン付き)の中から選びます。この日はピザメニューの中から「包み焼きピッツァ カルツォーネ」(1500円)を頂きました。セットメニューは土日も同料金です。
![ランチセットは7種類。どれにしようか迷ってしまいます](https://tripre.jp/wp-content/uploads/2025/01/IMG_2647-1024x751.jpg)
ランチセットは7種類。どれにしようか迷ってしまいます
サラダとスープとパンが運ばれてきました。サラダのカブが甘くて驚きました。
家でサラダを作る時はスライスしたカブを塩もみして苦みを取っているのですが、このカブはゴロっとしたままで十分甘いのです。シャキシャキした野菜と程よく酸味の効いたドレッシングが体に染み渡ります。
![サラダとパン、スープが全てのランチセットに付いています](https://tripre.jp/wp-content/uploads/2025/01/IMG_2600-683x1024.jpg)
サラダとパン、スープが全てのランチセットに付いています
日替わりスープの「安納芋と酒粕のポタージュ」は、口に含むと最初に芋の甘さが広がり、後から酒粕の余韻が楽しめます。濃厚過ぎずさっぱりしながらもコクがあり、一気に飲み干してしまうおいしさでした。
酒粕は、結城市の蔵元「武勇」のものを使っています。このほか同店では、結城市や近隣自治体で生産された食材や、市場に出荷できない規格外の野菜を積極的に取り入れているそうです。
前菜のおいしさに浸っていたところで、メインの「包み焼きピッツァ カルツォーネ」が運ばれてきました。真っ白なお皿の上に大きなギョーザのような形のピザ! こんがりした焦げ目が食欲をそそります。長さは30センチメートル近くありそうです。
![ドドーンと運ばれてきました! まるで大きな餃子のようなピザです](https://tripre.jp/wp-content/uploads/2025/01/IMG_2620-1024x651.jpg)
ドドーンと運ばれてきました! まるで大きなギョーザのようなピザです
ナイフを入れると断面から厚切りのベーコンが顔をのぞかせます。そしてパクリ。さわやかな酸味のトマトソースが、コクのあるチーズとベーコンの味を引き立てます。
しっとりした自家製のピザ生地は食べ応えがありますが、ペロリと平らげてしまいました。この味は、子どもから大人まで楽しめると思います。
![ゴロっとした厚切りベーコンに大興奮](https://tripre.jp/wp-content/uploads/2025/01/IMG_2649-1024x683.jpg)
ゴロっとした厚切りベーコンに大興奮
ランチ後の別腹もお任せ
おなかが満たされたところで、別腹の虫が騒ぎ出しました。ランチを注文すると別料金でデザートが追加できます。同店一押し、ピスタチオのカタラーナ(500円)とカフェラッテ(600円)を頂きました。
![ピスタチオ好きにはたまらない、ピスタチオのカタラーナ](https://tripre.jp/wp-content/uploads/2025/01/IMG_2641-1024x900.jpg)
ピスタチオ好きにはたまらない、ピスタチオのカタラーナ
店の方によると、カタラーナとは「クレームブリュレを冷やし固めたケーキ」です。ピスタチオ入りのアイスと、同じくピスタチオが盛り込まれた自家製カタラーナのダブルピスタチオ! それぞれの風味が口の中に広がり、食後もさっぱりしたさわやかな味の余韻に浸りました。
![おなかも心も満たされたランチセットでした](https://tripre.jp/wp-content/uploads/2025/01/IMG_2644-838x1024.jpg)
おなかも心も満たされたランチセットでした
ディナータイムは、15種ほどの前菜、パスタやピザ、肉や魚のメイン料理などが用意されています。前菜ではモッツァレラチーズが入ったライスコロッケ(400円)が人気で、メイン料理の茨城産のローズポークと旬の野菜のスモークグリル(2420円)もお薦めとのことです。
ちなみに店で作るミートソースもローズポークを使っています。
アルコールもクラフトビールからワイン、日本酒まで豊富な種類が取りそろえられているので、ディナータイムにもぜひお邪魔したいと思います。
モットーは「ゆる~くなが~く」
オーナーの大木智弘さん(41)は、栃木県宇都宮市出身。短大の調理科を卒業し、鎌倉や都内、さらにオーストラリアやイタリアで料理人として20年ほど腕を磨きました。
![ろくろを回すポーズをするオーナーの大木さん。ギターが趣味で希望者にはバースデーソングのプレゼントも](https://tripre.jp/wp-content/uploads/2025/01/IMG_2665-1024x683.jpg)
ろくろを回すポーズをするオーナーの大木さん。ギターが趣味で希望者にはバースデーソングのプレゼントも
そして結城市で戦後親族が営んでいた工場の跡地を生かして店を開きました。天井の梁や棚、扉は当時工場で使っていたものを活用しています。
大木さんは「結城の食材を使った料理を提供することで地元の良さを知ってほしい。そして料理を通して結城駅北口を活気づけるきっかけにつなげたい。そのためにも無理せずゆる~くやっていきたいですね」と、気負わず自然体で行くことを強調しています。
店名は野良野菜のNORA、イタリア語で黒を意味するNEROは提供するイタリアンコーヒー、さらに煮込むを表すCOTTOをつなげて「NORA NERO COTTO」(通称:のらねこ)と付けました。結城市で、土地の野菜を使ってじっくりコトコト煮込むように「ゆる~くなが~く店をやっていきたい」という大木さんの思いが詰まっています。
所在地:茨城県結城市結城342-12
電話:0296-48-6345
営業時間:ランチタイム午前11時~午後3時(2時ラストオーダー)、ディナータイム午後5時半~8時半(7時半ラストオーダー)
定休日:水曜日
インスタグラム:https://www.instagram.com/noranerocotto/