野村花火工業(茨城県水戸市)の作品(境町提供) 地域別
野村花火工業(茨城県水戸市)の作品(境町提供)

「利根川大花火大会」を満喫しよう〈下〉 30万人が訪れ、町は「渋谷」に 余裕持って行動を 9月14日・茨城県境町



茨城県境町の利根川河川敷で9月14日に開催される「第37回利根川大花火大会」の楽しみ方などを紹介する記事の〈下〉になります。

「利根川大花火大会」を満喫しよう〈上〉はこちら

山﨑煙火製造所(茨城県つくば市)の作品(境町提供)

山﨑煙火製造所(茨城県つくば市)の作品(境町提供)

今回は注意すべきことが中心になります。大会を主催する「さかいふるさと祭り運営委員会」からのアドバイスをまず紹介します。

【さかいふるさと祭り運営委員会からのアドバイス】
花火大会当日は多くの来場者で会場周辺は人や車でパンク状態になります。当日は会場周辺の道路、特に境大橋を中心に昼ごろから渋滞し、16時に会場周辺が車両通行止めになると、渋滞は町内全域に広がっていくため、開催の時間に会場にたどり着けないという事例も2年続けて発生しています。また、町内の駐車場は全て予約制かつ有料で、無料駐車場はありません。駐車場を求めて町内を移動しても、駐車は大変難しい状況です。

公共交通も運行路線の変更や運休になりますので、出発前には必ず公式ホームページで会場アクセスマップを確認してください。

大会終了後は、多くの来場者が一斉に移動するため、言葉では表現できないほど混雑します。特に会場出口の堤防上では、危険防止のため警備員などの誘導に従って行動してください。混雑を避けるために、終了後に会場からすぐに移動しないほうが懸命です。早めに会場から退場しても、各駐車場などから道路に出ることができません。渋滞により町の中から早く出ることもできません。

マルゴー(山梨県市川三郷町)の作品(境町提供)

マルゴー(山梨県市川三郷町)の作品(境町提供)

見るには覚悟が必要!

茨城県土浦市在住、境の花火歴10年の筆者からのアドバイスです。

特に、ここ2年の経験を境町観光協会の萩原扶美さんに伝えたところ、ぜひ来場者の皆さんに発信してほしいとのことでした。

まずは、交通規制や渋滞の関係で早めの到着を目指すことになりますが、午後3時から4時の日差しは油断ならず、シェルターとなる飲食店施設はわずかです。天気予報を見て、日傘など暑さ・紫外線対策や昨今のゲリラ豪雨対策としての雨具(かっぱなど)が必要です。

2022年は駐車場から退場後に渋滞にはまり、カーナビを無視してさまよったところ、土浦市の自宅に戻れたのは翌午前1時30分、トイレ探しにも苦労しました。昨年2023年は、速度はゆっくりですが幹線道路を進むことで、午後11時30分と前年より早く帰宅できました。それでも住宅街に迷い込んで身動きできなくなる状況を経験したので、今年は打ち上げ終了後、花火師とのエール交換に感動しながら、ゆっくり余裕を持っての移動するのも一興かと思案しているところです。

打ち上げ終了後の花火師とのエール交換(2023年、筆者撮影)

打ち上げ終了後の花火師とのエール交換(2023年、筆者撮影)

「利根川大花火大会」を楽しみましょう。

第37回利根川大花火大会
開催日時:9月14日(土)午後6時~(荒天順延)
開催場所:茨城県境町利根川河川敷
問い合わせ:境町観光協会(0280-81-1319)
公式ホームページ:https://www.sakai-hanabi.com/

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