ヤマザクラの花びら舞い散る2025年4月18日(金)、還暦を超えた「とりぷれ」ライター小波来と猫パンチの2人があることにチャレンジしました。
🏔️無謀な挑戦? 筑波連山大縦走
桜川市には筑波連山が南北に連なり、そのうちの加波山、足尾山、そして茨城県で日本百名山に唯一選定されている筑波山が「常陸三山」と呼ばれて、いにしえより信仰の山として親しまれています。
標高は加波山709メートル、足尾山627メートル、筑波山877メートル。北端にある、つくば霞ケ浦りんりんロード岩瀬休憩所から筑波山(女体山)までの距離は約23キロメートルで、アップダウンも多くトータルの高低差は2000メートルを超えます。
今回チャレンジしたのは、岩瀬休憩所から筑波山頂までの23キロ踏破です。
実は昨年、このルートの途中途中を細切れに歩いていまして、その「つまみ食い」の模様を「とりぷれ」に配信しています。でもそれらを全てつないだ23キロを踏破するのは初めてになります。
20代30代でしたら完全登頂できると思いますが、日頃の不摂生な生活などから体力が落ち、足腰も弱ってきた60代には少々厳しい挑戦と言えます。

左のスタート地点から右のゴール地点まで歩きます(画像は桜川市商工観光課提供)

筑波連山の縦断図(桜川市観光協会ハイキングマップより)
計画したコースタイムは、岩瀬休憩所を午前5時30分に出発、雨引山(午前6時30分)、加波山(午前9時30分)、足尾山(午前10時40分)、湯袋峠(午後1時)を経て、筑波山女体山頂に午後3時30分に到着するというものです。
果たしておじさん2人は完全登頂できたのでしょうか。
🏔️岩瀬休憩所を元気にスタート!
午前5時26分、夜明けとほぼ同時にJR水戸線岩瀬駅に隣接する岩瀬休憩所を出発します。

岩瀬休憩所付近でYAMAP(登山アプリ)の活動記録開始=午前5時26分
準備運動を兼ねて車道を15分ほど歩くと御嶽山登山口(81m)に到着。いよいよ登山道に入ります。

御嶽山登山口=午前5時40分
天気は薄曇り。ややひんやりした樹林の中を進みます。
登り始めて15分で御嶽山山頂(230m)近くにある御嶽神社に着きました。体が温まり、足も軽やかに動きます。

御嶽神社(標高230m)=午前5時55分
とはいえ道中は長いので飛ばし過ぎは禁物です。
無理せずゆっくり歩き、午前6時35分、予定より5分遅れで雨引山山頂(409m)に到着しました。
ゴールの筑波山がはるか遠くに見えます。大縦走はまだ始まったばかり、あそこまで歩くのかと思うと気が遠くなります。

雨引山山頂(標高402m)=午前6時35分
🏔️最初の難所、燕山の急登
雨引山から加波山までは約6キロメートルの長丁場。標高差も約300メートルあります。
そして、加波山手前にそびえる燕山直下は最初の難所で、足場の悪い急な登りや階段が1キロメートルほど続きます。ロープにつかまり慎重に足を運びます。

最初の難所、燕山への急な登り
さすがに息が上がります。休み休み登って、燕山山頂(701m)を午前8時40分に通過。これで最初の難関を突破できました。

燕山山頂(標高701メートル)=午前8時40分
🏔️加波山頂に到着
燕山から車道(電波塔管理道路)を10分ほど歩いて加波山神社に着きました。ここまで来れば加波山山頂はもうすぐ。まずはお参りしてこの日の安全をお願いします。

山頂直下にある加波山神社
足元でカタクリが、紫色のかれんな花を咲かせています。心休まるひとときです。

加波山神社付近にはたくさんのカタクリが咲いていました
加波山神社から岩場を中心に15分ほど登り、予定通り午前9時30分、加波山山頂(709m)付近に至りました。残念なことに「加波山山頂」と記した道標がないので、どこが山頂か分かりません。
とはいえ常陸三山の一つ目、加波山をクリアできました。ここまでは順調。足の痛み等もなくおじさん2人の足取りはまだ軽やかです。

加波山山頂付近にある社=午前9時30分
※筑波連山大縦走〈中〉へ続きます