雨引観音(楽法寺)の「マダラ鬼神祭」が4月14日(日)、茨城県桜川市本木の同寺で開催されます。京都・広隆寺の「摩多羅祭」とともに「日本二大鬼祭」に数えられ、毎年大勢の人でにぎわいます。
マダラ鬼神祭は江戸時代初期、1641(寛永18)年に始まったとされます。兵火によって寺が焼失した際に、住職の前にマダラ鬼神が現れ、大勢の鬼を使って寺を再建したという故事にちなんで、鬼神に感謝をささげる祭りとして定着しました。
祭りは午前11時に開幕。花火が打ち上げられると、鬼たちを従えたマダラ鬼神が、薬医門から本堂へ続く145段の石段を馬に乗って駆け上がり、古式ゆかしいかみしも姿の侍や稚児の行列が後に続きます。境内では僧侶が護摩をたき、マダラ鬼神らはその炎を囲んで勇壮な鬼踊りをしたり、49本の破魔矢を射たりします。
雨引観音は、祭りの稚児行列に参加する子どもを募集しています。4月1日現在で若干の空きがあるということです。12歳以下が対象で、参加費1万5000円(衣装、弁当、記念品含む)。申し込み・問い合わせは0296(58)5009。