やっぱり春といえば桜ですよね。私も人並みには桜が好きなので、今年はどこでお花見をしようか思案しています。
でも、時間には限りがあるし、桜の名所と呼ばれる場所もたくさんあります。一日あったら最大何カ所を巡れるものなのでしょうか-。栃木県内の<とりぷれ>エリアである足利市、佐野市、栃木市、小山市、野木町の5市町で確かめてみました。
*ここで紹介する桜の開花情報は4月5日(金)時点のものとなります
↓この日の取材に基づいて書いた記事↓
野木町から西を目指して
自分の中で決めたルールは以下の3つ。さて、一日で何カ所のお花見スポットに行けるのでしょうか?
- 移動手段は車
- 1市町あたり複数のスポットを巡ること
- 車から降りて滞在したスポット数のみカウントする
スタートは野木町総合運動公園にしました。茨城県古河市との県境に近く、栃木県の<とりぷれ>エリアでは南東の端に位置します。
午前10時ごろに到着。見頃まではもう少しといったところでしょうか。園内を回って写真を撮り、車に戻ります。ここから西へと進みます。
<START>野木町総合運動公園
→赤塚ふれあい公園(3.5km、5分)
→満福寺(5.1km、9分)
*かっこ内はGoogleマップのルート検索によるおおよその移動距離、所要時間です
満福寺のすぐ西は渡良瀬遊水地ですので、ここからはいったん小山市へ北上します。車窓から見えた光明寺、野木神社の桜もきれいでした。
思川桜は咲いているか
小山市は、市内原産の「思川桜」が各所に植えられていることで有名です。思川桜とソメイヨシノ、その両方の開花状況を見に行きました。
→間々田八幡公園(11.2km、21分)
→小山総合公園(5.0km、11分)
→白鴎大学大行寺キャンパス東側思川桜堤(4.6km、9分)
→城山公園(2.1km、5分)
間々田八幡公園や城山公園のソメイヨシノはまずまずの咲き具合でしたが、思川桜堤などの思川桜はまだ開花前。特徴的な淡い紅色の花をお目にかかれるまでは、もう少しの辛抱でしょうか。
城山公園ではリニューアル工事が進む南側エリアの一部が暫定開放されていて、真新しい園内を一足早く見ることができました。オープンが待ち遠しいですね。
頭上に桜、眼下にも桜
次は栃木市を目指します。栃木市で桜といえば太平山は外せません。麓にある小さな名所、錦着山にも立ち寄りました。
→錦着山(13.4km、24分)
→太平山(4.3km、10分)
太平山の遊覧道路はこの期間、北側からの一方通行となっています。約2kmにわたる「桜のトンネル」をくぐって上っていき、大曲駐車場に駐車。お茶屋さんが立ち並び、関東平野が一望できる謙信平まで来ると、平日とは思えない人出でした。
車に戻って、遊覧道路の南側から下ります。北側の「桜のトンネル」はよく知られていますが、こちらも美しい眺望が見られました(下りなので運転には注意です)。
まちなかにある名所
旧大平町の「かかしの里」もかなり開花が進んでいるようでしたが、車窓から眺めるにとどめて、ぶどう通りと県道67号(桐生岩舟線)を通って佐野市へと進みます。
市街地のど真ん中にある城山公園へ。実はこれまで来たことがなかったのですが、佐野駅からまさに直結していて驚かされます。もちろん、桜もきれいです。
→城山公園(18.0km、34分)
続いて足利市。市街地に名所が多いので、お花見スポットをハシゴするのには向いています。
→足利公園(14.2km、33分)
→織姫公園(2.9km、8分)
→旧袋川沿い(4.1km、12分)
今回は3カ所にとどまりましたが、まちなかでは鑁阿寺や総合運動場もお花見スポットとして有名です。
ライトアップされた夜桜
西端の足利市からは、主に国道293号で東へ向かいます。あと何カ所、回れるでしょうか。
→嘉多山公園(20.0km、33分)
嘉多山公園に着く頃には、もう薄闇があたりを包んでいました。ただ、園内はライトアップがされていて、図らずも夜桜を楽しめました。
お隣の嘉多山浅間神社で和傘によるライトアップを見ることができたのも、まったくの偶然で、幸運でした。
秋山川沿い上流の「佐柄見の桜」、栃木市皆川地区の「宮の桜堤」といった名所を泣く泣く諦めて、国道293号をさらに東へ。外はもう真っ暗です。
<GOAL>つがの里(14.9km、20分)
ゴールに定めていた「つがの里」に到着したのは午後7時ごろ。見込みが甘く、シンボルの「つがの里桜」は開花前でライトアップされていませんでしたが、暗闇に凛とした立ち姿がとても素敵でした。
123kmの長旅の末に…
数えると、なんと15カ所を巡ることができました。地図で見るとそこまで遠くないように感じる県南・両毛エリアですが、移動距離にして123.3km、所要約9時間という長旅になりました。
心残りといえば、時間の関係上、立ち寄れなかった桜の名所がいくつもありました。太平山の三大名物や佐野らーめん、足利のソースカツ丼といったご当地グルメも食べられず…「次に来る時こそ」と誓いました。
ちなみに、こちらも時間の関係上、園内での移動には小走りを採用しました。桜の名所はなぜか山の上が多く、園内も起伏があるので、お花見には体力も必要なのかもしれません。