先日紹介させていただいた「桜川三塔巡り」は寺院を巡拝するものでした。
今回は神社を回る「下総国結城郡神玉巡拝」のリポートです。
これは、茨城県結城郡の神社九社にお参りし、「神玉(神魂)」を頂き、それをひもでつないでお守りにすることで、ご祭神、さらには大切な人との縁を重ねるというものです。昨年1月1日にスタートしました。
神社を巡り神玉を集めるリアル「ドラゴンボール」の旅へ
世界に散らばった七つの球全てを集めると、あらゆる願いが叶うという漫画「ドラゴンボール」に似ています。
九社は、以下の表のとおりです
項番 | 神社名称 | 住所 | 電話番号 |
① | 健田須賀神社 | 結城市結城195 | 0296-32-2956 |
② | 結城諏訪神社 | 結城市上山川161 | 0296-35-6007 |
③ | 宗任神社 | 下妻市本宗道89 | 0296-43-5460 |
④ | 東蕗田神社 | 八千代町東蕗田242 | 0296-49-1666 |
⑤ | 香取大明神 | 常総市向石下15 | 0297-42-2070 |
⑥ | 大生郷天満宮 | 常総市大生郷町1234 | 0297-24-1739 |
⑦ | 水海道八幡神社 | 常総市水海道橋本町3329 | 0297-22-0001 |
⑧ | 水海道天満宮 | 常総市水海道天満町2487 | 0297-23-4849 |
⑨ | 一言主神社 | 常総市大塚戸町875 | 0297-27-0659 |
九社のうち、菅原道真(天神様)を祭神とするところが三社(表の④⑥⑧)あります。
うち①②③④がとりぷれエリアに鎮座しています。今回はこの4社に参拝しました。
①から順に、結城市から南下していきます。
下総国11社の一つ、健田須賀神社
記念すべき始まりは結城市結城の健田須賀神社です。神社によりますと、健田須賀神社は1870(明治3)年に健田神社と須賀神社が現在の地に合祀されて誕生しました。
このうち健田神社は日本最古の公式記録集「延喜式」で下総国11社の一つに数えられています。須賀神社は1242(仁治3)年に、結城家初代の結城朝光が尾張国の津島神社から勧請しました。
拝殿にお参りし、取材時の交通安全などを祈願します。訪問した11月10日(日)は市内でイベントが開かれており、七五三直前の日曜日ということもあって、参拝客でにぎわっていました。「ドン、ドン」という祈祷太鼓の音が心地よく響いています。
拝殿に向かって左側に「甲子稲荷神社」があります。ここは大黒様と稲荷様が祭られていて、くじの当選などにご利益があるとされます。年末ジャンボ宝くじを買ったらお参りするといいかもしれません。
大黒様の縁日は「甲子」の日。年内にあと一日あり、12月26日(木)です。
社務所で最初の神玉(初穂料500円)と神紐ひも(300円)を頂きます。神玉は木製で直径約1.5センチ、神社の名称と神社を象徴する動植物などが記されています。御朱印も書いていただきました。改めて伺ったところ、九社を巡るのに順番や期限は特にないそうです。
横綱稀勢の里も詣でた万事必勝の神、結城諏訪神社
二カ所目に訪れたのは、健田須賀神社から車で約15分のところにある結城諏訪神社(結城市上山川)です。
神社によると、こちらは940(天慶3)年の創建。平将門討伐を命じられた藤原秀郷が長野の諏訪大社から勧請し、先勝祈願の祈祷をしました。その後、戦に勝利した秀郷が社殿を建てたのが始まりです。
スポーツや受験ほかあらゆる勝負事にご利益がある「万事必勝の神」と称されています。
拝殿にお参りし、さらに戦の際に秀郷が身を隠して敵の矢かよけたという「勝負岩」に触れます。「この岩を持ち上げてください」などと書かれていたらどうしようと思いましたが、そうではありませんでした。この岩を触りながら心の中で願い事3回唱えるとかなうと言われています。
ここぞという時に勝負弱い筆者は、一生懸命に祈願しておきました。
社務所で2つ目の神玉と御朱印を頂きました。
これで本日の神玉巡拝も折り返し。続いて下妻市本宗道の宗任神社に向かいます。
※〈下〉に続きます